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使える!ビジネス百科シリーズ

第12回 あなたはリーダーに向いているか?ドラッカーが考えた「できるリーダー」

今、知っておきたい経済&経営のお話

リーダーの共通点はただ一つ!

以前このコーナーで、P.F.ドラッカーの「マネジメント」を取り上げました。今回はその第2弾。テーマは「できるリーダー」です。
 さて、皆さんは「リーダーの資質とは?」と聞かれて、何をイメージするでしょうか。例えば、カリスマ性? 統率力? コミュニケーション力? いずれにしても、周囲を魅了する生まれながらの性質や性格は大事な要素のように思われます。しかし、ドラッカーは言います。「リーダーシップとは、人を惹きつける個性ではない。……人に影響を与えることでもない」と。つまりリーダーシップは、生まれ持った資質とは関係ない、というのが基本スタンスです。
 また別のところでは、できるビジネスパーソンについて、次のような趣旨のことも書いています。「彼らは、性格、才能、行動、知識など、あらゆる点で、それぞれ異なっていた。共通点は、やるべきことをしっかりと成し遂げる能力だけだ」。どうやら特定の"リーダー像"というのは、存在しないと考えた方がいいのかもしれません。

変化は予測できない。だから……

では、「できるリーダー」になるためのポイントとは──。これについて、ドラッカーはさまざまな側面から、「なるほど!」と納得の言葉を数多く残しています。ここではほんのいくつかの名言のエッセンスをご紹介します。
「誰も、変化をマネジメントすることはできない。できるのは、変化の先頭に立つことだけだ」
「どんな決定をする場合でも、将来について、できる限りの準備をしておかなければならない」
「未来予測とは希望的観測のもっともらしい別名にすぎない」……。
 以上のように、ドラッカーは"予測できない未来"に対する柔軟性、適応力の重要性を繰り返し説いています。ますます先が読めない今、ドラッカーが再び脚光を浴びているのは必然なのかもしれません。ドラッカーの箴言を胸に、私たちもぜひ変化の先頭に立ち、その波を上手に乗りこなしたいものです。

法人なかま 2010年12月号掲載