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使える!ビジネス百科シリーズ

第11回 仕事が変わる、コミュニケーションが変わる!「ロジカルシンキング」って何だ?

知っておきたい! ビジネスマナー&スキル講座

まず結論を用意して検証する「仮説思考」

「ロジカルシンキング」をご存じでしょうか。書店に行けば、関連書がズラリ。雑誌などでも頻繁に取り上げられるこの思考術。今の時代、業種・業態を問わず、必須のビジネススキルともいわれます。なぜならグローバル化、人口減少、デフレ等々、"過去の経験則が役に立たない"社会の中で、「論理的な思考の積み上げ」こそが最も信頼できる問題解決法の一つと考えられているからです。
 ロジカルシンキングにはベースとなる思考スタンスがいくつかありますが、まず押さえておきたいのが「仮説思考」。これは課題解決にあたって、「必ず仮説を立ててから考える」ということです。テーマについて網羅的に考えるのではなく、まず結論を用意し、それを検証していく。初めに枠組みを作り上げておくことで、無駄のないデータ収集や情報分析が可能となります。もちろん仮説に無理があれば、速やかに新たな仮説を立てることも肝心。ビジネスは数学の証明ではありませんから、臨機応変に仮説の方向性を調整していくことが求められるのです。

「ロジックツリー」でテーマの全体像を把握

 そしてもう一つ、数あるロジカルシンキングのツールの中からご紹介したいのが「ロジックツリー」。これは課題を追求したり、掘り下げていったりする際、ツリー状に考えを発展させていく手法です。漠然とアイデアを出していくのではなく、階層ごとに整理し、詰めていくことで、まさしく論理的に解決策を探っていきます。
 ロジックツリーのメリットは、第一に議論の漏れやダブりが見つかりやすくなること。階層ごとに同じ次元でアイデアを出していくことで、テーマの全体像も把握しやすくなります。また、話し合いを視覚化しておくことで、その場にいなかったメンバーや顧客などに対して、内容を説明しやすくなるのも大きな利点です。
 物事の見方や周囲とのコミュニケーションを大きく変えることができるロジカルシンキング。使えるビジネススキルとして、その注目度はますます高まっていきそうです。

法人なかま 2010年10月号掲載