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使える!ビジネス百科シリーズ

第4回 加速する「所有から利用へ」の流れ 「柔軟性」や「機敏さ」がクラウドの魅力!

基礎から分かる! IT&パソコン使いこなし術

中小企業こそ、クラウドを!

クラウドコンピューティング。もともと、インターネット全体を図で表すときに雲(クラウド)を描いたのが始まりともいわれるこの言葉が、ここ数年、IT活用の重要なキーワードとなっています。パソコンのソフトなどを会社で所有せず、インターネット上のサービスとして利用するこの仕組み。「主に大企業向けだろう」と思われる方もいるかもしれませんが、実は中小企業こそ、上手に使いこなしたいサービスです。実際、ある大手クラウドサービス会社によれば、「顧客のうち、従業員1000人以上の大企業は2割程度」です。

ソフトやハードを持たないで済むクラウドのメリットは何か? 「コスト削減」。正解です。しかし、利点は決してそれだけに留まりません。

初心者にも使いやすい「J-SaaS」

導入期間が短くて済む」「専門のITスタッフを置かなくてよい」「常に最新のサービスを利用できる」「外出先でもデータを扱える」「短期間のプロジェクトやお試し導入に便利」……。実際に活用しているユーザーからの評価の声はさまざま。また専門家のなかには、「実は、利用を止めるときのリスクも小さい」と指摘する人もいます。確かに自社でITシステムを構築した場合、使ってみてダメだったからといって、すぐに放棄するわけにはいきません。一方クラウドであれば、翌日から別のサービスに切り換えることも可能。撤退リスクを最小限に抑えられるというわけです。

こうしたことから見えてくるクラウドの強みは、「柔軟性」や「機敏さ」。いまやあらゆる業務に欠かせないITの体制を状況に合わせて、すばやく整えられる。これによって、社内外の変化に自在に対応できるようになるのです。

ITの「所有から利用へ」の流れは着実に加速中で、経済産業省でも「J-SaaS」(http://www.j-saas.jp/)というクラウドサービスのポータルサイトを推進しています。ここでは、財務、会計、給与計算、税務申告、販売管理、仕入れ・在庫管理、CAD等々、多数のソフトをラインアップ。体験版なども用意して、初心者にも分かりやすいサービスを提供しています。「うちも、そろそろクラウドを」、そんな会社は一度のぞいてみる価値がありそうです。

法人なかま 2009年8月号掲載