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使える!ビジネス百科シリーズ

第2回 ポイントは「暗黙の性格観」を理解すること 初対面の人とうまく付き合う方法

知っておきたい! ビジネスマナー&スキル講座

人の印象は15秒で決まる!?

業種、職種に関わらず、人と人とのつながりはビジネスの基本。であれば、初めて会う人にいい印象を持ってもらうことは、仕事をスムーズに進めていく上で、非常に重要な要素でしょう。一説には、初対面の人の印象はわずか15秒で決まるともいわれています。

ビジネスの現場での初対面ともなれば、お互い「この人と上手くやっていけるか」「ちゃんとできる人か」という不安は付きもの。相手にできるだけ好印象を与えたい、というのは当然の思いです。

経験や知識から性格を自動的に連想

では実際、初対面の相手と接するとき、どうすればいいか。一言でいえば、まず「明るそうだ」という印象を持ってもらうことが大きな意味を持ちます。「なんだ、そんなことか」と思われるかもしれませんが、実はここには、単なる印象論だけには留まらない、心理学的なメカニズムが潜んでいるのです。

「そのメカニズムとは、『暗黙の性格観』のこと」と言うのは、『頭のいい人の会話術』などの著者小泉十三さん。人は、話し方や表情、仕草などから、相手を「明るそうだ」と感じると、そこから「快活」「前向き」「社交的」などの連想を自動的に働かせる傾向があるのだそうです。

「明るそうだ」という第一印象は、確かに相手を観察することで生まれたものに違いありません。しかし、それに続く「快活」「前向き」「社交的」などの印象には根拠がありません。これは、自分の経験や知識などからイメージしているだけ。人間というのは、すでに知っていることや既存の枠組みを使って物事を理解したがるため、まさに暗黙のうちに相手の性格を決めてしまうわけです。

こうした人間が持つ心理的メカニズムをしっかり把握したうえで、初対面の人と接すれば、その後の関係性はこれまで以上に円滑になるに違いありません。

※参考文献
『頭がいい人の会話術』
著者:小泉十三
出版社:河出書房新社

法人なかま 2009年4月号掲載